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高齢化への対応

「人生100年時代」の到来に伴い、お客さまのお悩みや心配事は多様化しています。地域の皆さまが安心して暮らし続けられる地域社会の実現に向けて、ジェロントロジーの知見を活用したサービスの拡充に積極的に取り組むとともに、金融取引における課題解決や多様なニーズにお応えするきめ細やかなサポートをしています。

ライフプランコンサルティングの深化

ライフイベントを捉えたサービスの提供

資産形成・運用

生涯にわたって豊かな人生を送るために、若いうちからライフプランを考え、人生のさまざまなステージで必要となる資金が確保できるよう、お客さまのプランに合った金融商品・サービスを提供しています。

【お客さま本位のコンサルティングの実践】

お客さまの知識や投資経験、財産の状況、投資目的に照らし、お客さまのニーズやお客さまのライフプラン等を踏まえ、銀行と証券会社のそれぞれの機能を積極的に活用した最適な商品・サービスの提供に努めています。
子会社である常陽銀行、足利銀行、めぶき証券が提供している投資信託の合計残高が、2024年4月末時点で1兆円を突破しました。

めぶきフィナンシャルグループ(常陽銀行・足利銀行・めぶき証券)の投資信託残高の推移

【新NISAを活用したライフプランの実現】

2024年1月から新たなNISA制度がスタートし、「資産所得倍増プラン」実現に向けて私たち金融機関はもとより、お客さまの投資に向けた機運もこれまで以上に高まりました。
お客さまのライフプランを考え、人生のさまざまなステージで必要となる資金が確保できるよう、「つみたて投資枠」や「成長投資枠」を軸としたご案内を行っています。

めぶきフィナンシャルグループのNISA口座数(両子銀行合算)

地域の金融リテラシー向上に向けた取り組み

常陽銀行と足利銀行では、地域の持続的成長に貢献するために、小・中・高校生、大学生から社会人、退職者層に至るまで世代を問わず、金融教育に取り組んでいます。

【次世代に向けた金融教育】

常陽銀行では、金融教育専担者を配置し、各種学校に対する金融教育に取り組んでいるほか、成人年齢引き下げに伴い、お金やカード、金融商品について学ぶ動画を作成し、教育現場でご活用いただいています。
足利銀行では、高校生向けに金融教育を実施しているほか、「エコノミクス甲子園栃木大会」を開催し、金融経済分野の勉強をする機会の提供をしています。

【職域での金融セミナー】

「従業員の皆様のファイナンシャルウェルネス向上」をめざし、お取引先企業を中心に、無料の金融セミナーなどを積極的に開催しています。
また常陽銀行では、水戸財務事務所と連携し、地公体・企業の総務担当の方を対象とした資産形成セミナーを開催しています。

高齢社会への対応強化

ジェロントロジーサービス提供に向けた体制強化

高齢のお客さまやご家族が、気軽にお困りごとを相談しやすいように専門担当者の拡充や相談窓口の開設などの体制整備を進めることで、お客さまとのつながりを強化します。また、地公体や警備会社と連携した見守りや警察と連携したニセ電話詐欺未然防止強化など地域や外部と連携した安心、安全につながる取り組みも進めます。

高齢のお客さまとそのご家族とのつながりを強化

高齢のお客さまとそのご家族の現在そして将来の不安を少しでも和らげられるよう、営業店への専門スタッフの配置や専用窓口の設置するなどにより、じっくりとお話を伺い、金融面、非金融面のお困りごとに対し、総合的な支援をできる体制を整えています。

<スマイルフルパートナー>

常陽銀行では、高齢のお客さまやご家族のお困りごとに対応する高齢者専門担当者(スマイルフルパートナー)の配置を拡充しております。

  • 現在の困りごと、将来の困りごとへの対応
  • 認知機能低下への対応
  • 次世代への円滑な資金承継への対応
  • 金融犯罪対策の啓発 など

<休日ウェルスサロン>

足利銀行では、完全予約制の土日限定相続相談窓口で、相続等に関するさまざまな疑問やお悩みに専門スタッフがわかりやすく丁寧にサポートしています。
おひとりではなくご夫婦や離れて暮らすファミリーにも同席いただくなど、ご家族の問題として資産について時間をかけてじっくり話し合う機会となっています。

外部との連携強化

銀行内の体制整備に加え、警備会社などの連携先や市町村などと連携することで、地域全体で見守るような、より包括的な支援体制を整えています。

  • 警備会社等と連携した「高齢者見守りサービス」の提供
  • 警察と連携したニセ電話詐欺被害防止への対応
  • サービス介助士の配置
  • 役職員による認知症サポーターの資格取得 等
  • 各市町村・地域包括支援センターとの連携
  • 高齢者等の見守りの実施
    高齢者の方々が地域で安心して暮らせるよう、関係機関との連携体制を強化し、支援を必要とする方々の見守りを行っております。

相続発生時の対応

<相続手続きにおけるリモート受付>

ご不幸があった際、常陽銀行・足利銀行では、営業店窓口だけでなくWeb、電話、郵送など、お客さまのご都合に合わせた複数のチャネルをご用意し、利便性向上を図っています。オンラインを活用した面談では、本部の専門スタッフによるきめ細やかな対応を提供しています。

<相続届の共通化>

金融機関ごとに相続届の書式や記入方法が異なるというお客さまのご負担を軽減することを目的に、常陽銀行・足利銀行は、茨城県および栃木県内において、各県それぞれの金融機関と預金等の相続手続きの際にお客さまからご提出いただく相続届を共通化しています。

高齢のお客さまとご家族の困りごとへのワンストップサポート

高齢者向け商品・サービスの拡充

資産管理

もしもの時に備え、元気なうちから、ご自身の財産管理をご家族が代理で行えるための手続きや専門家に管理を委託するお手伝いをしています。

家族連絡先登録制度
ご本人さまと連絡が取れない場合に、事前に登録した家族連絡先にお知らせします。

家族信託
判断能力の低下等に備え、財産管理を信頼できる家族に任せることができます。

代理人カード、代理人届
入院などでご来店が難しくなる場合に備え、代理人をご指定いただくことで、一部取引を委任することができます。

任意後見サービス
判断能力の低下等に備え、財産管理を専門家に任せることができます。

住環境面の支援

自宅等の不動産を有効活用したい、そんなお客さまのニーズにお応えするため、手持ち資金を残したまま、ご自宅の建替えやリフォームにご利用いただけるローン等を取り扱っています。

空き家問題への取り組み

相続手続きに関するお客さまの多様なニーズや社会課題となっている「空き家問題」に対応する取り組みの一環として、解体工事会社と施主をつなぐ解体工事DXプラットフォームを運営するスタートアップや、使われなくなった実家(=空き家)の相談サービス「実家じまい」を展開するスタートアップと業務提携し、相続関連メニューとして提供しています。

生活サポート

お客さまの暮らしを楽しむサポートや、安全な暮らしのサポートのために、安心してご相談できる連携先のご案内を行っています。
警備会社と連携した見守りサービスや家事代行サービス、リフォーム業者の紹介、介護施設の紹介など、ご自分で一から探す手間と不安を銀行が代行します。

資産承継

お客さまの円滑な資産承継に向け、常陽銀行、足利銀行の専門知識を有する担当者が、課題の分析と解決策のアドバイスを行っています。また、連携先と協力し、遺言作成のご相談から、遺言書の保管・執行までトータルサポートする遺言信託やご家族さまがスピーディーにご資金を受取れる遺言代用信託等も取り扱っています。スマホを活用し、親世代の金融や保険、医療等の情報をご家族や子世代へ継承する「電子版エンディングノート」も取り扱っています。

遺言信託 成約件数(銀行合算)

情報提供・啓発活動

人生100年時代セミナーの実施

セカンドライフ・終活・認知症対策・資産管理・承継といった、人生100年時代における高齢者層や家族が抱えるさまざまな問題に向けた対応を強化するべく、外部パートナー企業との共催による「人生100年時代セミナー」を継続的に開催しております。本取り組みを通じて地域のお客さまへの情報提供や啓発活動を行うとともに、営業店にご来店いただくお客さまに対するご相談機能やコンサル機能の向上もあわせて強化しています。

高齢者への配慮

高齢者の方をはじめ、多くの方に安心、快適にご利用いただける銀行を目指し、全店バリアフリー化など設備面の充実とサービスの拡充、従業員の教育等を継続して実施しています。

ご利用しやすい店舗づくりを目指して

バリアフリー化への取り組み

全店バリアフリー化を目指して、スロープや車いす専用駐車場設置、車いすの配備に加え、助聴器、筆談ボード、老眼鏡、難聴者向けスピーカー「コミューン」等の各種ツールの設置を進めています。
また、耳や言葉の不自由な方向けに、電子メールやFAXによる「耳や言葉の不自由な方専用・問い合わせ窓口」や通帳・印鑑・キャッシュカードの喪失・盗難を受け付ける「手話通訳リレーサービス」も行っています。

従業員教育

高齢者の方や障がいのある方に対し、配慮のある適切なお手伝いができるよう「サービス介助士」運営団体に講師を依頼し、各店のCS担当者向けに応対研修を実施しています。また、認知症の方に対し、正しい知識と理解を持って、ご本人やそのご家族に対してお手伝いや対応ができるよう「認知症サポーター」の育成を行っています。CS担当をはじめ新入行員全員に研修を行っており、これまでに常陽銀行では約3,000名、足利銀行では、約1,500名が認定されています。

高齢者の方の金融資産を守る取り組み

言葉たくみに高齢者の方から、資産やキャッシュカード等をだましとる詐欺が後を絶ちません。私ども金融機関は、お客さまの財産をお守りする立場として、警察と連携し、詐欺被害防止に努めています。
例えば、窓口やATMにおける声掛けやお振込みの際のお振込み内容のヒアリングなどを実施しているほか、一定の年齢以上のお客さまを対象に、ATMでのキャッシュカードによる振込および引き出し金額の制限をかけさせていただいています。お客さまにはご不便をお掛けいたしますが、丁寧にご説明をし、ご理解、ご協力をお願いしています。

デジタルデバイドへの対応

スマートフォンやWebサービスは日常生活と切り離せない存在になってきているなか、高齢のお客さまの中には、スマートフォンの操作に不安を覚えている方も多くいらっしゃいます。常陽銀行では、支店の窓口で、用事を済ませていただくついでに気軽にご覧いただける「スマホ活用ミニ講座(動画解説サービス)」を実施しています。15~20分の動画で、「タップ」「スワイプ」など基本操作から不審なメールへの対処の方法など、役に立つ情報を掲載しています。
足利銀行では、お客さまと日頃接している営業店行員の発案・企画により、足利銀行芳賀支店・市貝支店・茂木支店の3か店が地元自治体や警察署との合同によるスマホ講習会を開催しました。講習会では、携帯電話会社によるスマホの基礎知識や地元警察署によるスマホを介した犯罪事例のほか、利便性の高い「足利銀行アプリ」についての説明を行いました。

高齢化への対応の詳細は、ディスクロージャー誌(統合報告書)の71ページから78ページをご参照ください。